2月22日(火)の夜、NHKの「プロフェッショナル仕事の流儀、巨大ダムの安全を守る」とのナレーションに画面に目を移す。
急斜面で口—プに吊り下がり作業する映像があった。
日本経済を支えてきた只見川電源地帯。田子倉ダム完成後60年の傷みの計測。コンクリート堤体高さ145mの高所急斜面、ロープ一本(三本かも)で吊下りながら表面の劣化を計器撮影する作業だ。
続いて、高架橋の裏側、ロープを利用し目視、ハンマーによるコンクリ浮き検査。高所作業終了まで降りずに吊下りながらの昼食。即死亡事故につながるので、模擬現場での実務体感訓練が必須。小さな気づきが安全につながるとの意識付けか、自転車通勤で毎日ごみを拾う場面もある。
ロッククライミングの技法を進化させた土木の新技術との紹介だ。(昧特殊高所技術のHP参照ください)
電力業界では地中線の仕事をする人をモグラ、配電の仕事をカラスというが、これはさしずめクモ…か。
番組の最後『プロフェッショナルとは、特殊な技術を持っているとかではなく本気でその仕事をやっている時それをプロフェッショナルという』との主人公の言葉で終わった。
田子倉ダムは、日本有数の有効貯水容量3億7千万トン発電出力40万kW(1960年開業)を誇る。
私は小学生の夏休みの時に、鉄スクラップを引き取りに行くトラックに同乗して訪れたことがあった。ケーブルクレーンが只見川いっぱいに架設稼働する喧騒の風景を懐かしく思い出した。
※当時の日付のまま掲載しております。荒川通信No.18から抜粋