荒川産業グループ全体の生産性と営業力の向上を目的に新設。
お客様により良いサービスをご提供できるよう、内部の調整役として分野横断的に活躍の場を広げていきます。
発展・拡大する荒川産業グループ。8月から新年度(第76期)が始まった荒川産業㈱では生産性の向上を目的に「社長室」を、営業力の強化を目的に「営業統括室」を、それぞれ新設しました(場所は喜多方市の本社) グループ全体の最適化を目指し、今後の活躍が期待される両部門の田中博志室長と、原文恵課長にお話を聞きました。
■まず、荒川社長に社長室と営業統括室を新設した意図を伺います。
荒川社長社長室新設の目的は「生産性向上」で、人時生産性(社員さん1人の1時間あたりの付加価値)を高めることを目指します。言い換えると「早く家に帰れて、しかも給料が上がる」ようにしたいということです。
私たちは、仕事を通じて何らかの形でお客様のお役に立つことで感謝され、その対価として売上を頂くことができます。そして売上から原価部分を引いた付加価値額( 粗利益額・MQ)からみなさんに給料をお支払いすることができます。経営理念にある「幸せの実現」のためにも、私は社員のみなさんの給与は着実に上げていきたいと考えていますが、そのためには限られた人数と時間を有効に使い「ムダ・ムラ・ムリ」をなくして生産性を高めていくことが必要です。
ぜひ、田中さんにはリサイクルの現場でいかに効率的に生産性を向上させていくかを分析してもらい成果を上げていってほしいです。まずはアマルク喜多方のリサイクル部門で実施してもらい、その後他の事業所にも広げられるようになってほしいと考えています。
一方、営業統括室新設の目的を一言で言えば「荒川産業グループのお客様へのお役立ちの機会を増やす」ことになります。現在は各事業所ごとにそれぞれの分野で個別に営業していますが、事業所同士の合わせ技でできることがあり、伸び代がたくさんあると感じています。グループ会社として他の分野でもお客様とのご縁ができるかもしれないですが、事業所単体で完結してしまっている現状です。もし目の前のお客様に他のグループ企業の業務内容を提案できていれば、新たな仕事につながっていたのにできていないということがこれまでに多々あり、結果的にチャンスロスとなっていました。そこで、多くの部門でご経験を積んでいる原さんに営業統括室をお願いし、グループ全体の営業力向上を期待したいです。
■それぞれの立場で、どのような思いで業務に取り組みたいですか。
田中室長私の中で会社には「すごい会社」と「いい会社」との2パターンあると思っています。「すごい会社」は利益を上げ業績を伸ばしていくもの。「いい会社」も当然結果を出すことは同じですが、従業員の幸福度が上がる、地域への貢献度が高いといった複合的に評価されているという点が異なると感じています。なので、私は「いい会社」を目指したいと思っています。従業員の家族を含め、笑顔になってもらえるような仕事と私生活の両立(ワークライフバランス)、ひいては仕事と私生活がともに良くなっていく「ワークライフシナジー」の実現が理想ですね。
実際に現場で作業に当たっているスタッフの方とは違った立場で、ムダ・ムラ・ムリを排除して全体的な最適化を提案していきたいです。現場の声を聞いてプロの視点を受けて、それを数値に置き換えて改めてフィードバックする必要があると考えています。知らず知らずのうちに作業工程の中でムダ・ムラ・ムリができてしまっていることがあります。そこも含めて効率的に作業ができるよう現場のスタッフと対話しながら分析していきたいです。
原課長グループも大きくなってきて、やることあるいはできることが増えてきました。その中で言っておしまいではなく、お客様の視点で最後までお客様が求めていることに応えられたかという結果まで確認した営業のあり方を実践していきたいです。
よく社長がスイミーの絵で例えてお話されますが、私も同じで、事業所、グループが同じ方向をむけば自然と全体が同じ方向をむけるようになるのではと思っています。全体の足並みを揃える補助役としてグループの最適化につなげていきたいです。
■今後の展望を教えてください。
田中所長皆さんの協力なしに生産性の向上は進まないと思っています。できるだけ現場に足を運んでお話する機会をたくさん作り、私なりの視点でグループ全体の最適化につなげていきたいです。
原課長荒川産業グループにはお客様の満足度を上げるきっかけがたくさん眠っています。営業という側面はもちろん、全体を俯瞰してグループの士気が高められるよう精一杯精進したいです。